大学でデザインの勉強した後、2008年~13年間通信販売会社に努め、現在はウェブサイト制作を一から手掛けるとともに、日本の「和」の心を大切にした雑貨屋「あん」の運営も行っております。
サイト制作においては、クライアント様のご要望をくみ取りながら、マーケティングやデザインのご提案も積極的に行い、「どのようにすればより魅力的なデザインをお届けできるか」を常に考え続けています。日々自問自答を重ね、クライアント様に心からご満足いただけるよう、一つひとつの制作に取り組んでおります。
日本の文化について
日本の文化は、長い歴史の中で独自の美意識を育んできました。自然との調和を重んじ、細部にまで心を配る姿勢は、工芸、建築、ファッション、グラフィックデザインなど、さまざまな領域に息づいています。特に「わび・さび」の精神や、「間(ま)」という空間の使い方は、日本独自のデザイン美学を形作ってきました。
その中でも、大正時代(1912〜1926年)は、日本のデザイン史において特筆すべき転換期とされています。
西洋文化の影響を積極的に受け入れたこの時代には、「大正モダン」と呼ばれる独自のスタイルが花開きました。アール・デコやアール・ヌーヴォーといった西洋の芸術潮流を取り入れつつ、日本古来の文様や色彩感覚と融合したデザインが生まれたのです。
例えば、ポスターや雑誌の表紙に見られる鮮やかな色使い、幾何学的なパターン、そして人物画における洋装姿の女性たちの姿は、大正モダンを象徴するビジュアルでした。また、建築分野では、自由学園明日館(設計:フランク・ロイド・ライト)などに見られるように、西洋建築と日本の伝統が巧みに融合したデザインが登場しました。
このように、大正時代のデザインは、日本文化の伝統を大切にしながらも、海外の新しい表現を受け入れて発展していった貴重な時代を映し出しています。現在でも、そのエッセンスは、現代の和モダンデザインやレトロブームの中に生き続けています。
坂本浩然と花の絵について
彼は医者であり、本草学者でもありました。
彼の描いた花の絵は、単なる植物図鑑にとどまらず、学問的な正確さと美的感覚が見事に調和しているのが特徴と言えます。
心が和む画風に、自身のデザインにも大きな影響を与えてくれた一人です。